可愛そうすぎて見ていられない
何も用事がないのに、3連休とか人をダメにする。
こんばんは、乙です。
本日は「DS 文学全集」のあ行の作家さん2人目、有島武郎先生の本を3冊。
1冊目は『カインの末裔』
とか書いておきながら、何て言っていいのかよくわからん。
ある夫婦が農村にやってきて、家をあてがわれて小作農を始める話。
話が上手く進んでるんだか、進んでないんだかよくわからん「上手くいってると思ったんだけど、やっぱりダメでしたー」みたいな。ごめん、よくわかんね。
2冊目は『生まれいずる悩み』
画家志望の少年が家庭の事情から漁師にならなければならず、その苦悩とか生き様を少年の絵を見初めた教師の視点から書いた作品。
途中からは教師の妄想日記がスタートするんですが、別に出鱈目な妄想ではなく「少年が漁師になってこんなに苦労しているに違いない」というのを想像して胸を痛めているというもの。
これも、人生が上手くいかない事に対する苦悩とかそういうのを描いてるんだと思う。
3冊目は『或る女』
前の2冊が暗い話でこの1冊も暗い話かと思っていたら、帯(電子媒体ですが、本当の本みたいに表紙と帯まであります。)に「この波乱万丈な人生からは決して目を離せない!」とか書いてあるものですから、女性蔑視の世の中でも強く生きていく女性のある種痛快な話かと思いきや、ラストの方は目を離せないどころか痛々しすぎて見てられない状態にまでなる話でもうかなり凹む。でも、期待を見事に裏切られてなお面白いと思わせられる作品は結構珍しいかも。
主人公の女性、葉子さんがかなり破天荒な性格の人で、最初は好き勝手やってるんだけど後半はヒステリーというか神経衰弱というかもうボロボロになっちゃって、ただこっちとしては前半の事情とか好き勝手っぷりを見てるから自業自得というか同情しきれないんだけど、そのあまりのボロボロっぷりがもう見てられなくなるそんな話。つーか、お葉さん、世が世なら普通に「毒婦」とか言われてるぜ、絶対。
というわけで、有島武郎の本、3冊でしたー。
どれが一番面白かったかというと、やっぱり『或る女』。ただ、前後編と分かれていて、多分文庫で読むと合計1500Pくらいあるはずなので、あまりオススメはしません。
あ、昼ドラ好きな人は好きかも、こういうの。
こんばんは、乙です。
本日は「DS 文学全集」のあ行の作家さん2人目、有島武郎先生の本を3冊。
1冊目は『カインの末裔』
とか書いておきながら、何て言っていいのかよくわからん。
ある夫婦が農村にやってきて、家をあてがわれて小作農を始める話。
話が上手く進んでるんだか、進んでないんだかよくわからん「上手くいってると思ったんだけど、やっぱりダメでしたー」みたいな。ごめん、よくわかんね。
2冊目は『生まれいずる悩み』
画家志望の少年が家庭の事情から漁師にならなければならず、その苦悩とか生き様を少年の絵を見初めた教師の視点から書いた作品。
途中からは教師の妄想日記がスタートするんですが、別に出鱈目な妄想ではなく「少年が漁師になってこんなに苦労しているに違いない」というのを想像して胸を痛めているというもの。
これも、人生が上手くいかない事に対する苦悩とかそういうのを描いてるんだと思う。
3冊目は『或る女』
前の2冊が暗い話でこの1冊も暗い話かと思っていたら、帯(電子媒体ですが、本当の本みたいに表紙と帯まであります。)に「この波乱万丈な人生からは決して目を離せない!」とか書いてあるものですから、女性蔑視の世の中でも強く生きていく女性のある種痛快な話かと思いきや、ラストの方は目を離せないどころか痛々しすぎて見てられない状態にまでなる話でもうかなり凹む。でも、期待を見事に裏切られてなお面白いと思わせられる作品は結構珍しいかも。
主人公の女性、葉子さんがかなり破天荒な性格の人で、最初は好き勝手やってるんだけど後半はヒステリーというか神経衰弱というかもうボロボロになっちゃって、ただこっちとしては前半の事情とか好き勝手っぷりを見てるから自業自得というか同情しきれないんだけど、そのあまりのボロボロっぷりがもう見てられなくなるそんな話。つーか、お葉さん、世が世なら普通に「毒婦」とか言われてるぜ、絶対。
というわけで、有島武郎の本、3冊でしたー。
どれが一番面白かったかというと、やっぱり『或る女』。ただ、前後編と分かれていて、多分文庫で読むと合計1500Pくらいあるはずなので、あまりオススメはしません。
あ、昼ドラ好きな人は好きかも、こういうの。
by surfaceR
| 2008-04-12 22:00
| 読書