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今日の某

ryokumura.exblog.jp

土日休みであることを神に感謝する男のブログ

今回のはよかった

「文芸誌」というのがありますね。

要は小説の雑誌です。『文芸春秋』とか『新潮』とかですね。芥川賞の作品が発表されると、皆が途端に注目する雑誌でもあります。綿谷リさの時は売れ行きすごかったなぁ。

そんな文芸雑誌の中で、推定実売部数No.1を約1年で達成した雑誌があります。
それが、これ。
今回のはよかった_c0041463_20314238.jpg

上の方の推定実売の文字だけが何故か小さい『ファウスト』という雑誌です。別にこれ買う人は
そんなことは微塵にも気にしないと思うので、わざわざこんな文句を打ったこの雑誌の編集長の
意図が僕は未だに掴みきれません。

さて、表紙には「2004.WINTER Vol.4」と書いてありますね。だから、表紙の女の子は冬服で雪球握ってるわけなんですが。
本来、この『ファウスト』はもうVol.5も出てるんですが、そもそもこの本は人様から借りたもので、しかも半年前ぐらいから借りてるのに、読んだのはつい最近、というシロモノでございまして、
ええ、本当に持ち主のTくんには申し訳ないことをしてると思っております。
今度、Vol.5貸してね。

さて、肝心の中身ですね。
やっぱり、本誌の一番の目玉は文芸合宿という企画で、
乙一・北山猛邦・佐藤友哉・滝本竜彦・西尾維新と聞く人が聞けば、超豪華なメンバー5人が2つ作品を出しています。
1つは5人がそれぞれ「上京」をテーマに書いた短編小説。もう1つは5人が名前順に書いたリレー
小説。
感想としては、全部よかった。としか言いようがないです。ダテに小説で飯食ってねぇな、と。
個人的には乙一・滝本竜彦の作品がお気に入りです。特に乙一、サイコー。内容は結構ダーク
ですけれど。

その後には、北山猛邦・浦賀和宏・舞城王太郎・滝本竜彦・西尾維新とこれまた豪華なメンバーがそれぞれ、1作品ずつ書いてます。
これも面白かった。特に舞城王太郎。ヤバイ、また好きな作家が一人増えてしまいそう。そんな
予感。

後は、短いコラムとかマンガ(イラストーリー・ノベルスマガジンだからでしょう)とか評論とか。評論めんどくさいから読まね。(国文学科にあるまじきセリフ)

実はこの前にだされた『ファウスト』のVol.3もあって、それも友達から借りたんですが、そっちは
なんか自己満足で作られた雑誌みたいな感じで、読んでてわけわからん作品とか多かったし、
なんかインタビューのコーナーではいきなり身内の古株編集者を誉め始めるしでグッタリした
記憶があるんですが、このVol.4は当たりでした。

とりあえず、舞城王太郎の作品を何か1つ読んでおこうと思います。
それとも、ウチの本屋確かまだVol.5売れ残ってるからそっちを買っておこうかなぁ・・・
by surfaceR | 2005-10-08 21:09 | 読書

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