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今日の某

ryokumura.exblog.jp

土日休みであることを神に感謝する男のブログ

ちょっと知名度のバランスがなぁ…

片一方が超有名人で片一方がドマイナーというのはチョイスがちょっと厳しいのではないかと思われ。

こんばんは、乙です。

今日の読書の時間は宇月原晴明さんの『信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』です。名前が長いですね。あ、後、アンドロギュヌスってのは半陰陽って意味です。半陰陽がわからない人はググるなりなんなりしてください。

アントナン・アルトーという実在した人物が突然現れた日本人の青年によって、ヘリオガバルスと織田信長の共通点に魅せられその謎に迫るというお話。
ヘリオガバルスというのはローマ皇帝で彼もまた半陰陽なんだとか。他にも色々と共通点が挙げられてますが、それを言っちゃうと面白くないので割愛。

物語はそのヘリオガバルスと信長の共通点を追いかける現代パートと信長の覇業達成への道が交互に描かれるわけなのですが、正直、「信長パートだけでいいんじゃね?」と思ってしまったのは俺だけでしょうか。
だって、ヘリオガバルスって言われてもそんな人知らないしなぁ。信長の話は史実を追いながら、そこに見事に自説をマッチさせててすごく面白いんですけど、それだけに現代パートがすごくダルく感じられて個人的にはそこが残念でした。後、オカルトとナチはもうお腹いっぱいです。

このアントナン・アルトーという人は前述の通り、実在した人物で『ヘリオガバルスまたは戴冠せるアナーキスト』という本を実際に書いてる人です。こっちを先に読むか後に読むかすればまた違った面白さが出てくるのかもしれませんが……読んでみるかなぁ。
by surfaceR | 2009-12-19 22:39 | 読書

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