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今日の某

ryokumura.exblog.jp

土日休みであることを神に感謝する男のブログ

ロマンの後はブラックユーモア

こんばんは、乙です。

筒井康隆強化月間も後1冊となりました。
『自選短篇集⑥ ブラック・ユーモア現代篇 わが愛の税務署』でございます。
前も書いたとおり、⑤は最寄の図書館に置いてませんでした。

ブラック・ユーモアという事で全体的に話の内容は皮肉に満ちていて、実に面白い。マスコミ・政治団体などをからかっているところも実にブラック。

僕は「旗色不鮮明」と「廃塾令」がお気に入り。

「旗色不鮮明」は名前を貸した団体が実は民○党支持の団体で「自分は特定の団体を支持するつもりはない」という趣旨の文章を別の雑誌に乗っけたら今度はその雑誌は実は自○党支持の団体で…と政治にまつわる(と言っていいものかどうか)話。
「自分、○○党支持なんで」とか言ったら、コーヒーも出してもらえないような街に住むのはゴメンです。
「廃塾令」は文字通り、塾が廃止になる話。
しかし、もし本当に塾が廃止になったら闇塾なんてのができてヤクザの資金源になるのか…途中からの闇塾への潜入捜査がコントみたいになってて、面白い。
塾なんてこの歳になっちゃうと、もう遠い過去の話だからなぁ。あれって社会人に置き換えると残業みたいなもんだよね。いやぁ、子どもってすごいなぁ。

もちろん、これだけではなく他にも笑える話が多数収録されております。
それにしても何でこんなに面白い作家さんの本を今まで読まなかったのか自分で自分を叱り飛ばしたい気持ちで一杯ですよ、本当に。
by surfaceR | 2008-10-25 23:45 | 読書

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