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今日の某

ryokumura.exblog.jp

土日休みであることを神に感謝する男のブログ

悲しむべきか 憤るべきか

星製薬って正直、知らないかったです。

こんばんは、乙です。

本日の読書の時間は星新一先生の『人民は弱し 官吏は強し』です。

この本はいつものショートショートと違って星さんのお父さん、星一さんの伝記小説になっています。
これともう一冊、『明治・父・アメリカ』という本もお父さんの事を書いていますのでそちらも合わせて読むと面白さが増すと思います。
というか、並び順が『人民~』の方が先なのに、書いてある内容は『明治~』の方が早い年代の事を書いていたりしますので、読むのでしたら『明治~』から読んだ方がいいです。
ちなみに『明治』は星一さんが生まれてから、海外での奮闘を終えて日本に帰ってくるまでの話。『人民』の方は帰ってきてから製薬会社を興し、これまた別の意味で悪戦苦闘する話。

『明治』の方は父親の苦労話を息子にしてはかなり淡々とした星新一特有の語り口で描いていて内容もライトなので、楽しんで読め且つ啓蒙書としてもかなり有効なのですが、それとは一転『人民』は昔の日本の政治がいかに堕落しきっていたか(まぁ、今も腐ってますけど)を描いた作品でありまして、読んでる間もうずっと腹立たしい気持ちで一杯でした。
大まかな流れはwikiの星一の項目でも参照できますので、そちらをご覧ください。
もうね、政治屋ってのは国益よりも自分の利益と面子が大事みたいですよ。
あー、そう考えるとやっぱり『人民』を先に読んでおいて『明治』で爽やかな気分になった方がいいかもしれません。

ショートショートとは違っても、あの独特の文体は健在。
また別の星ワールドもいいと思います。
by surfaceR | 2008-04-15 22:25 | 読書

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